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元気が出る絵 in 仙台(終了)

9月23~24日に仙台空港で開催された東北チャリティイベント、「元気が出る絵with紙飛行機プロジェクトin仙台」、この仙台でこのプロジェクトはひとまずのゴールを無事に迎えることが出来ました。

自分は初日の23日の日中までは仕事があり、現地で初日が閉会するくらいの時間に新幹線にのって仙台に向かいました。
20年近くほぼヒキコモリで、新幹線など修学旅行以来で東京から外にでたことなど数えるほどもなかった自分が4ヶ月の間に3度も新幹線に乗るというのは、本当に青天の霹靂です。 晴天といえば、この週のはじめには台風15号が来ていて、イベント当日に仙台にぶつかるのではという懸念もあったものの、予想外に台風の進行がはやまり、当日は台風一過の晴天となりました。


仙台駅では、仙台に住む親戚が迎えにきてくれていたのであらためて無事を確認しつつ、しばし歓談してからプロジェクトのメンバーが集まっている旅館へ。 仙台駅より西側は、ほとんど被害らしい被害をすでに感じさせることのない街並みでした。

初日だけ参加の人もいることから、23日にすることになった打ち上げの席にギリギリで到着。 ここまで牽引してくれた折り紙紙飛行機協会の方々やとだ先生に感謝しつつ、これで終わりにせず、これからも続けていこうという意思を確認しあう席となりました。 2次会では漫画家の先生方の熱いマンガ論を拝聴し、翌日に響かないよう早めにきりあげて床につきました。

翌朝、早朝にチェックアウトを済ませると、宿の主人が僕の作品を知ってるとのことで逆に激励されてしまい、一緒に写真を撮ることになりました。 こちらからも復興へのエールを送り、まだ空港アクセス線は再開されていなかったので、バスを乗り継いで仙台空港に向かいました。 シャトルバスが仙台の市街地を抜けると、とてもそこに人が暮らしていたとは思えないほどの、最初からなにもなかったかのような残酷なまでに広い荒野が目に入り、津波の恐ろしさをあらてめて実感しました。 しかし地元の人の話では、これでも半年前とは比べ物にもならないのだそうです。 そして、仙台空港に到着してまず驚いたのは、翌日に完全再開をひかえたその空港の綺麗さでした。 震災時のことを思えば、こここそ東北復興の象徴といえるかもしれません。


イベント会場は、ロビー中央の大きな吹き抜けの広場にありました。 本来目的としていたお子様のお客さんはあまりいませんでしたが、各作家さんの仙台在住のファンの方々がたくさんあつまっていました。 イベントの流れとしては福島同様、午前午後の二部構成の漫画家大喜利と唄い手さんのライブを挟んだサイン会です。 今回は僕の読者の方も多く、仙台在住の読者さん方にはとても喜んでもらえましたが、サイン色紙にはHRと少女素数がほぼ同数くらいで頼まれ、長く応援していただいていることに、むしろ自分の方が感謝したい気持ちでした。



イベントも無事に終わり、最後にイベントのために購入したテレビにサインをして空港に寄贈しました。 もしかしたら、今後空港のどこかに使われているかもしれません。


実際に仙台の地を踏んで、震災の凄まじさと東北の人のたくましさを目にしたわけですが、一番わかったことは、今更行ったからといって、分かった気になれるほどのことではないということでした。


月並みで無責任な言葉ですが、頑張って欲しいと心から思いました。
まだまだ復興ははじまったばかりです。 プロジェクトは今回でゴールですが、今後も機会を作ってなにかしらできることをしていきたいと思います。

仙台のイベントにむけて

仙台のイベントにむけて様々な準備をしてきているのですが、メンバーの中にこういった仕切りに特化した人は流石におらず、なかなか苦戦しています。 僕もこういうことは得意どころか不得手の方にはいりますし、お互い多忙な漫画家というのもネックになっているひとつです。 

最後の会場となる仙台空港は、津波被害の甚大だった場所。 嘘のような惨状にテレビからの映像を理解することができなかったあの名取川河口のすぐそばなので、帯同する幼年漫画家の先生方にはぜひとも子供たちを元気づけてあげていただきたいと思い、およばずながらもポスターを作ったり、地元のラジオ局に告知をおねがいしてみたり、自分もお手伝いを続けてきました。

いわゆるコロコロ・ボンボン系の作家さんが多いので、絵柄的な消去法なのか、今までのイベントで僕はちいさな女の子に結構人気がありました。 結果オーライで、そういった立場でも参加する意義があったかなあと思います。(ちいさな女の子にモテるなんてことはあまりないので緊張します)。 企画に賛同してくれた先生方の中には少女漫画家さんも数名いらっしゃいましたが、どうにも現地に来れるスケジュールがあわなかった様で残念です。

前回は直前に思いたち、サイン色紙を購入してから現地に向かいました。 予想通り、来ては見たけれどサイン色紙を持ってきていないから頼めないという人はちらほらいたので、あっと言う間に完売してしまいました。 40円もしない色紙を100円で売っていましたが、原価も含めて全額募金ににまわしていますのでご安心ください。 今回は、サイン色紙も少し多めに用意していくつもりですし、単行本はもちろんのこと、ノートでも手帳でもなんでもサインする予定ですので、お気軽に手ぶらで来ていただいても構いません。 

チャリティとして考えた時、今までのイベントではそれほど多くのお金を集めることはできませんでした。 漫画家同士が集まったはいいものの、チャリティとしてのお金を集める方法を上手にマネジメントすることは出来なかったのです。 しかし、この企画自体はお金を集めるチャリティではなく、東北の人たちを元気づけるためのものなので、お金のコトはきにしないことにしました。 もちろん、来ていただいているお客さんの半数ちかくは地元の人なので、被災地から募金を募るのもおかしな話です。 ささやかながら、物販コーナーのポストカードや無地のサイン色紙などの販売の収益を全額募金にまわしていましたが、今後は被災地の外でなんらかのチャリティを打ち出して募金もできればと考えています。 

サイン会では、お客さんの数や作家さんの都合などの状況によりけりのケースバイケースですが、似顔絵なども受け付けています。 僕も小さなお子さんからお父さんにいたるまで、何人かの方の似顔絵を描かせていただきました。 仙台にご親戚や知り合いの方がいらっしゃるようでしたら、そういったこともやっていますので、帯同する漫画家陣の名前を知らなくても、足を運んでいただけるようお薦めいただけたら幸いです。 また通常のサイン会と異なり、客足によっては時間が許す限り何周でもしていいという変わったサイン会です。 僕は知名度が低いので周回するチャンスは大きいかもしれません・・・・。 福島では3周してHRの3人分の色紙を集められた方もいらっしゃいました。

イベントまでの準備で、僕もふくめほとんどの作家さんが苦労しているのはスケジュール調整です。 参加を表明したはいいものの、原稿の進捗が悪く参加できなくなるケースも考えられます。 それがないよう、みなさん今すごく頑張ってらっしゃるようです。 僕もドタキャンなどないよう、当日来られる方々と元気な顔でお会い出来るのを楽しみに、頑張って仕事を進めています。 

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アニメ所感

みそか、アニメを見る

今まで、僕はほとんどアニメを見ることがありませんでした。 どれくらいかといえば、TVシリーズで全話通してみたことがあるのは、友人から録画ビデオを押し付けられたエヴァンゲリオンひとつだけだったほどです。 ただ、まがりなりにも萌えカルチャーに関わる人間としては、最低限流行の萌えの理解くらいはしておかないとと思い、去年あたりからアニメを見ようと考え始めたのですが、アニメ特有のノリとお約束にテンポ、声優さんの声の演技の文法、そういったすべてに順応できず、たったの30分も我慢できずにやめてしまうことが続いてしまいました。

あとは、決まった時間にテレビを見るという習慣が無かったことや、我が家のレコーダーが追跡録画に対応していないなどの理由もあいまって、見そびれが原因でそれっきりになってしまうという罠にもはまり、どうにも長続きしませんでしたが、今年になってその問題点を解決してくれるサービスを知りました。



ニコニコチャンネル

ツイッターのTLで知ったニコニコチャンネルというサービスは、テレビを継続視聴する習慣がない自分にとって、1週間の間ならいつでも見れて、録画予約をする必要もない画期的なサービスでした。 それなら、じゃあ何を見よう? そう考えたときに、ちょうどやっていたのが「ドロロンえん魔くんメーラメラ!」でした。 昔すこし見ていたことがあった作品だしと、まずはこれを見はじめ、途中なんどかピンチにはあいつつも、なんとか全話完走し、自身2作目の完走アニメとなりました。



ロウきゅーぶ!

えん魔くんが終わったあと、次に何を見るかをずっと決めかねていました。 やはり相変わらずの食わず嫌いで、消去法でいくとどれも選べなかったのですが、ここで「仕方ないから今季はスルー」としてしまうと、またそのままになってしまいます。 コレではいけないと思い、ツイッターでオススメアニメを聞いてみることに・・・。 そうして帰ってきた答えが「ロウきゅーぶ!」でした。 第一印象としては、あらゆる点でステレオタイプに僕の苦手そうな「コレは絶対にない!」と思っていた作品だっただけに抵抗がありましたが、薦めてくれた人が言うには「原作通りなら、ベタな萌えの皮を被ったスポコンアニメだから大丈夫! 騙されたと思って見てください」とのこと。

ダマされてみよう。 上手く行けばショック療法だ。

しかし、第一話は開始早々5分でブラウザのクローズボタンに手が伸びるのをこらえるハメに。 なんとか耐え切って、「やはりちょっとベタ甘すぎてキツかった。」と言うと、「1話目はキャッチーにいかないといけないんで仕方ないです、2話目から良くなりますよ」とのこと。 彼等はテレビで見ているので、すでに3話くらい先を見ているらしい。 ふたたび騙されたつもりで見てみると、確かに2話目は悪くありませんでした。 そうやって、すこしずつ慣れて、次第に声の聞き分けもできるようになり、そのうち「悪くないな」などとブツブツ言いながらも楽しんで視聴している自分に違和感すら覚えるようになりました。

今後、この調子ですこしずつ食わず嫌いを直せたらと思います。

元気が出る絵 in 仙台

福島から始まった「元気が出る絵 with 紙飛行機プロジェクト」も、ついに仙台にてひとまずのファイナル。 今回は2日開催で計10数名の漫画家が参加しする予定になっています。 僕は2日目の土曜日に参加します。


2011年 9月23日(金)~24日(土)
10:00~15:00

仙台空港 1階プラザ ステージ周辺
宮城県名取市下増田字南原

イベント内容
  • 紙飛行機教室  10:00~・13:00~
  • 漫画家サイン会 (大喜利を除く会期中)
  • 漫画家大喜利  11:30~・14:30~ 各30分
  • 「クローバー」によるライブコンサート 12:00~

参加者:9月23日(金曜日)
 麻宮騎亜・岩本佳浩・川石テツヤ・たくじ・
 津島直人・天神英貴・ときた洸一・とだ勝之・
 西川伸司・水落幸子
 (五十音順・敬称略)

参加者:9月24日(土曜日)
 今木商事・岩本佳浩・高山瑞穂・たくじ・
 津島直人・ときた洸一・とだ勝之・長月みそか
 (五十音順・敬称略)

 ※参加者・イベント内容は変更になる場合があります。

THE INTERVIEWS

twitterのタイムライン上で話題になっていた「THE INTERVIEWS」というサービスがとても興味深かったので、アカウントを取得してみました。 先日、僕もインタビューを受けたばかりですが、「機会があったら言いたいけれど、なかなか機会もなくて言い出せない自分のこと」というのは誰でもいろいろあるはずなので、このサービスはなかなかに面白いところをついてきたと思います。

誰からインタビューされたのか分からないのもよいですし、アカウントを取らなければ質問ができないというのが実に素晴らしい。 「別に聞かれたいことなんてないけど、質問はしたいからさ・・・」というツンデレな人にもよい口実になって、サービス自体のハードルを低くしていると思います。


そんなわけで、僕もアカウントとってしまったので・・・

 「別に聞かれたいことなんてないけど、
   聞きたかったら聞いてもいいんだよ?」

THE INTERVIEWS - 長月みそか