Topix : 「そこテストにでます!」「でいとりっぱー」発売中。

少女素数3巻発売決定

本来なら夏には発売しているはずだった少女素数の3巻。 ようやく発売日が決まりました。

2012年1月12日です。

実に半年近くおまたせいたしました。  忙しさにかまけて、発売日が決まってからと先送りにしていた単行本作業を大わらわではじめるところですが、ようやくお目にかける事ができて一安心です。

のぞむのぞみ5話

今月は「のぞむのぞみ」の月刊ヤングキング掲載月です。



月刊 ヤングキング
2012年 01月号 [雑誌]

2011年11月19日発売

FC2ブログのころに連載ごとのエントリーはやめていましたが、「のぞむのぞみ」については三ヶ月に一回なのでご報告。
前回まではプロローグといったところでしょうか、今回からヒミツを隠したままの中学生活が始まります。 あたらしく女装罰ゲームには参加しなかったチームメイトの友人”ヤス”も加わり、じわじわと話がうごきだします。 お楽しみに。

 
【前回までのあらすじ】 

中学1年生の野球少年、田尾のぞむは、コールド負けした試合の罰ゲームがきっかけで女装癖にめざめてしまう。 父親の男らしく育って欲しいという期待を裏切 れないことから女装に対する興味を捨てようと決意した矢先、突然何の前触れもなく女の子になってしまっていた・・・・。
幸い胸はでていなかったので、女の子になってしまった事実を隠して今まで通りの生活をしようとするが、妹の香苗に女装癖はバレてしまった。

Thank you Steve.

2011年10月5日。 わずか56年の短い生涯で、多くの人々の人生、生活、そして世界を大きく変えてしまった偉大な人物が亡くなった。

スティーブ・ジョブズ。

彼がどれほど凄い人物だったかは今さら言うまでもないので割愛するけれど、その日、僕が仮眠から目覚めるとツイッターのタイムラインは彼の訃報一色だった。 その多くは彼への哀悼と感謝。 本当に多くの人の人生を変えてしまったジョブズ。 もちろん、僕もその中の一人だ。

最初に彼の名前を知ったのは24年前。 父が嬉々として買ってきたMacintosh Plusでだった。 大のコンピューター好きで書体デザインを生業とする父がMacに手を出したのは自然な成り行きだった。 コンピューターに書体(フォント)の概念を持ち込んだスティーブに時代が変わる予感を覚えたのだろう。 Plusのケースの内側に書かれた二人のスティーブの名前を僕に見せてくれた。

父とふたりして基本操作を覚え、AdobeIllustratorのチュートリアルムービー(当時はVHSだった)を英語に苦戦しながらも見た。 渋谷の専門店でパブリックドメインソフトなどを物色したりとMac三昧な日々を送り、「日本語が扱えるようになったらすごいのにね」と冗談めかしていたら、それはあれよという間に実現され、高校在学中から父の仕事を手伝っていた僕はその後、漢字トーク6が出たことにより黎明期を迎えたDTPの世界に入った。

DTPとは別に、昔から不器用で絵がきちんと仕上げられない自分にとって、Macという画材は魔法の道具だった。 Photoshop3が出た頃には積極的にMacで絵を描くようになった。 その少し後に出たPainter4はつい最近まで使い続けることになったソフトだ。 16年前の時点で僕にとってほぼ完成されたツールになっていたMac。 これは凄いことだと思う。

1995年、ウィンドウズが発表された時、そのあまりにコンピューター臭さに驚き、Macの真似をしたところで所詮「コンピューター」だなと一笑に付したものだった。 僕にとってMacは「道具」だったから「コンピューター」であるという意識はかなり少なかった。 クリエイティブに有用なアプリケーションが揃っているというだけでなく、アーキテクチャそのものがクリエイティブなセンスにあふれていたMacは、ウィンドウズが世間に浸透した後も、クリエイター御用達として知られることになる。 ウィンドウズでクリエイティブワークをすることは、あの頃はあまり考えられなかった。

仕事としてのDTP、趣味の絵やオーサリング。 高校以降の僕にとってのモノ作りは常にMacと共にあった。

そんな僕がツイッターでスティーブの訃報を知った時、お悔やみのポストをするのをためらった。 実際、当日はスティーブについて一切ふれなかった。

なぜなら、今の僕はAppleの裏切り者という負い目があったせいだ。 OSXの発表後、それまでApple信者とまで揶揄されていた僕はAppleを見限ってしまった。 お洒落で革新的なガジェットを提供するブランドというのは、僕がAppleに求めていたものではなかった。 ごく自然に当たり前が当たり前にできる道具を提供してくれるブランドという僕の思い込みはOSXで大きく裏切られ、それから今日に至るまで、Appleのやり方不信感を覚えることになり、今のAppleファンとの間に深い溝を感じることになってしまった。

半分以上僕の意固地なくだらないこだわりだったから、AppleがOSXで行った大きな改革の是非について論ずるつもりはない。 それが正しかったかどうかではなく、僕が望んでいたものとは違ったという、ただそれだけの話でしか無いからだ。

今でもOS9をかたくなに使い続け、最近ではそれに限界を感じてウィンドウズに移行してきているのだから、AppleやAppleファンからすれば、まさしく裏切り者だ。 スティーブがいる間に僕が自分で買ったものはといえば、クイックシルバー1台とiPadだけ。 iPadはAppleに不信感を持っていた僕が迷わず買うほど文句なしに素晴らしい「道具」だった。

フォロワーには、そんな僕のスタンスを知る人も少なからずいたので、そんな僕が哀悼の意を表明していいのだろうかという躊躇があった。 そして1日悩んだ明け方、とあるAppleファンの人が、スティーブの似顔絵をアップしたのを見かけた。 今年に入ってからの痩せ衰えたスティーブの似顔絵だった。 とても似ていたし、愛に溢れていると感じたのだけど、僕ならもっと生気に満ちあふれていたころの姿を描きたいと思い、すぐさまペンを走らせた。 そして、それはすぐに描けた。

描きながら思った。 僕はスティーブが好きだし、彼のお陰で今があるのは間違いなく、その感謝はいくらしてしたりない。 ならば、僕にも哀悼の意を表するだけの権利はあるんじゃないかと。


まわりくどくなってしまったけど、あらためて・・・

ありがとうスティーブ。
今の僕があるのは、あなたのおかげです
どうか安らかに。

挿絵:東京で朝食を

ひさしぶりにファウスト誌が刊行され、小柳粒男先生の新作「東京で朝食を」に扉絵を描かせていただきました。 ノンフィクシリーズ最新作は・・・ネタバレしないようにあらすじを書くのは難しいので、是非読んでみてください。

元気が出る絵 in 仙台(終了)

9月23~24日に仙台空港で開催された東北チャリティイベント、「元気が出る絵with紙飛行機プロジェクトin仙台」、この仙台でこのプロジェクトはひとまずのゴールを無事に迎えることが出来ました。

自分は初日の23日の日中までは仕事があり、現地で初日が閉会するくらいの時間に新幹線にのって仙台に向かいました。
20年近くほぼヒキコモリで、新幹線など修学旅行以来で東京から外にでたことなど数えるほどもなかった自分が4ヶ月の間に3度も新幹線に乗るというのは、本当に青天の霹靂です。 晴天といえば、この週のはじめには台風15号が来ていて、イベント当日に仙台にぶつかるのではという懸念もあったものの、予想外に台風の進行がはやまり、当日は台風一過の晴天となりました。


仙台駅では、仙台に住む親戚が迎えにきてくれていたのであらためて無事を確認しつつ、しばし歓談してからプロジェクトのメンバーが集まっている旅館へ。 仙台駅より西側は、ほとんど被害らしい被害をすでに感じさせることのない街並みでした。

初日だけ参加の人もいることから、23日にすることになった打ち上げの席にギリギリで到着。 ここまで牽引してくれた折り紙紙飛行機協会の方々やとだ先生に感謝しつつ、これで終わりにせず、これからも続けていこうという意思を確認しあう席となりました。 2次会では漫画家の先生方の熱いマンガ論を拝聴し、翌日に響かないよう早めにきりあげて床につきました。

翌朝、早朝にチェックアウトを済ませると、宿の主人が僕の作品を知ってるとのことで逆に激励されてしまい、一緒に写真を撮ることになりました。 こちらからも復興へのエールを送り、まだ空港アクセス線は再開されていなかったので、バスを乗り継いで仙台空港に向かいました。 シャトルバスが仙台の市街地を抜けると、とてもそこに人が暮らしていたとは思えないほどの、最初からなにもなかったかのような残酷なまでに広い荒野が目に入り、津波の恐ろしさをあらてめて実感しました。 しかし地元の人の話では、これでも半年前とは比べ物にもならないのだそうです。 そして、仙台空港に到着してまず驚いたのは、翌日に完全再開をひかえたその空港の綺麗さでした。 震災時のことを思えば、こここそ東北復興の象徴といえるかもしれません。


イベント会場は、ロビー中央の大きな吹き抜けの広場にありました。 本来目的としていたお子様のお客さんはあまりいませんでしたが、各作家さんの仙台在住のファンの方々がたくさんあつまっていました。 イベントの流れとしては福島同様、午前午後の二部構成の漫画家大喜利と唄い手さんのライブを挟んだサイン会です。 今回は僕の読者の方も多く、仙台在住の読者さん方にはとても喜んでもらえましたが、サイン色紙にはHRと少女素数がほぼ同数くらいで頼まれ、長く応援していただいていることに、むしろ自分の方が感謝したい気持ちでした。



イベントも無事に終わり、最後にイベントのために購入したテレビにサインをして空港に寄贈しました。 もしかしたら、今後空港のどこかに使われているかもしれません。


実際に仙台の地を踏んで、震災の凄まじさと東北の人のたくましさを目にしたわけですが、一番わかったことは、今更行ったからといって、分かった気になれるほどのことではないということでした。


月並みで無責任な言葉ですが、頑張って欲しいと心から思いました。
まだまだ復興ははじまったばかりです。 プロジェクトは今回でゴールですが、今後も機会を作ってなにかしらできることをしていきたいと思います。

仙台のイベントにむけて

仙台のイベントにむけて様々な準備をしてきているのですが、メンバーの中にこういった仕切りに特化した人は流石におらず、なかなか苦戦しています。 僕もこういうことは得意どころか不得手の方にはいりますし、お互い多忙な漫画家というのもネックになっているひとつです。 

最後の会場となる仙台空港は、津波被害の甚大だった場所。 嘘のような惨状にテレビからの映像を理解することができなかったあの名取川河口のすぐそばなので、帯同する幼年漫画家の先生方にはぜひとも子供たちを元気づけてあげていただきたいと思い、およばずながらもポスターを作ったり、地元のラジオ局に告知をおねがいしてみたり、自分もお手伝いを続けてきました。

いわゆるコロコロ・ボンボン系の作家さんが多いので、絵柄的な消去法なのか、今までのイベントで僕はちいさな女の子に結構人気がありました。 結果オーライで、そういった立場でも参加する意義があったかなあと思います。(ちいさな女の子にモテるなんてことはあまりないので緊張します)。 企画に賛同してくれた先生方の中には少女漫画家さんも数名いらっしゃいましたが、どうにも現地に来れるスケジュールがあわなかった様で残念です。

前回は直前に思いたち、サイン色紙を購入してから現地に向かいました。 予想通り、来ては見たけれどサイン色紙を持ってきていないから頼めないという人はちらほらいたので、あっと言う間に完売してしまいました。 40円もしない色紙を100円で売っていましたが、原価も含めて全額募金ににまわしていますのでご安心ください。 今回は、サイン色紙も少し多めに用意していくつもりですし、単行本はもちろんのこと、ノートでも手帳でもなんでもサインする予定ですので、お気軽に手ぶらで来ていただいても構いません。 

チャリティとして考えた時、今までのイベントではそれほど多くのお金を集めることはできませんでした。 漫画家同士が集まったはいいものの、チャリティとしてのお金を集める方法を上手にマネジメントすることは出来なかったのです。 しかし、この企画自体はお金を集めるチャリティではなく、東北の人たちを元気づけるためのものなので、お金のコトはきにしないことにしました。 もちろん、来ていただいているお客さんの半数ちかくは地元の人なので、被災地から募金を募るのもおかしな話です。 ささやかながら、物販コーナーのポストカードや無地のサイン色紙などの販売の収益を全額募金にまわしていましたが、今後は被災地の外でなんらかのチャリティを打ち出して募金もできればと考えています。 

サイン会では、お客さんの数や作家さんの都合などの状況によりけりのケースバイケースですが、似顔絵なども受け付けています。 僕も小さなお子さんからお父さんにいたるまで、何人かの方の似顔絵を描かせていただきました。 仙台にご親戚や知り合いの方がいらっしゃるようでしたら、そういったこともやっていますので、帯同する漫画家陣の名前を知らなくても、足を運んでいただけるようお薦めいただけたら幸いです。 また通常のサイン会と異なり、客足によっては時間が許す限り何周でもしていいという変わったサイン会です。 僕は知名度が低いので周回するチャンスは大きいかもしれません・・・・。 福島では3周してHRの3人分の色紙を集められた方もいらっしゃいました。

イベントまでの準備で、僕もふくめほとんどの作家さんが苦労しているのはスケジュール調整です。 参加を表明したはいいものの、原稿の進捗が悪く参加できなくなるケースも考えられます。 それがないよう、みなさん今すごく頑張ってらっしゃるようです。 僕もドタキャンなどないよう、当日来られる方々と元気な顔でお会い出来るのを楽しみに、頑張って仕事を進めています。 

関連エントリー
元気が出る絵 in 仙台

アニメ所感

みそか、アニメを見る

今まで、僕はほとんどアニメを見ることがありませんでした。 どれくらいかといえば、TVシリーズで全話通してみたことがあるのは、友人から録画ビデオを押し付けられたエヴァンゲリオンひとつだけだったほどです。 ただ、まがりなりにも萌えカルチャーに関わる人間としては、最低限流行の萌えの理解くらいはしておかないとと思い、去年あたりからアニメを見ようと考え始めたのですが、アニメ特有のノリとお約束にテンポ、声優さんの声の演技の文法、そういったすべてに順応できず、たったの30分も我慢できずにやめてしまうことが続いてしまいました。

あとは、決まった時間にテレビを見るという習慣が無かったことや、我が家のレコーダーが追跡録画に対応していないなどの理由もあいまって、見そびれが原因でそれっきりになってしまうという罠にもはまり、どうにも長続きしませんでしたが、今年になってその問題点を解決してくれるサービスを知りました。



ニコニコチャンネル

ツイッターのTLで知ったニコニコチャンネルというサービスは、テレビを継続視聴する習慣がない自分にとって、1週間の間ならいつでも見れて、録画予約をする必要もない画期的なサービスでした。 それなら、じゃあ何を見よう? そう考えたときに、ちょうどやっていたのが「ドロロンえん魔くんメーラメラ!」でした。 昔すこし見ていたことがあった作品だしと、まずはこれを見はじめ、途中なんどかピンチにはあいつつも、なんとか全話完走し、自身2作目の完走アニメとなりました。



ロウきゅーぶ!

えん魔くんが終わったあと、次に何を見るかをずっと決めかねていました。 やはり相変わらずの食わず嫌いで、消去法でいくとどれも選べなかったのですが、ここで「仕方ないから今季はスルー」としてしまうと、またそのままになってしまいます。 コレではいけないと思い、ツイッターでオススメアニメを聞いてみることに・・・。 そうして帰ってきた答えが「ロウきゅーぶ!」でした。 第一印象としては、あらゆる点でステレオタイプに僕の苦手そうな「コレは絶対にない!」と思っていた作品だっただけに抵抗がありましたが、薦めてくれた人が言うには「原作通りなら、ベタな萌えの皮を被ったスポコンアニメだから大丈夫! 騙されたと思って見てください」とのこと。

ダマされてみよう。 上手く行けばショック療法だ。

しかし、第一話は開始早々5分でブラウザのクローズボタンに手が伸びるのをこらえるハメに。 なんとか耐え切って、「やはりちょっとベタ甘すぎてキツかった。」と言うと、「1話目はキャッチーにいかないといけないんで仕方ないです、2話目から良くなりますよ」とのこと。 彼等はテレビで見ているので、すでに3話くらい先を見ているらしい。 ふたたび騙されたつもりで見てみると、確かに2話目は悪くありませんでした。 そうやって、すこしずつ慣れて、次第に声の聞き分けもできるようになり、そのうち「悪くないな」などとブツブツ言いながらも楽しんで視聴している自分に違和感すら覚えるようになりました。

今後、この調子ですこしずつ食わず嫌いを直せたらと思います。

元気が出る絵 in 仙台

福島から始まった「元気が出る絵 with 紙飛行機プロジェクト」も、ついに仙台にてひとまずのファイナル。 今回は2日開催で計10数名の漫画家が参加しする予定になっています。 僕は2日目の土曜日に参加します。


2011年 9月23日(金)~24日(土)
10:00~15:00

仙台空港 1階プラザ ステージ周辺
宮城県名取市下増田字南原

イベント内容
  • 紙飛行機教室  10:00~・13:00~
  • 漫画家サイン会 (大喜利を除く会期中)
  • 漫画家大喜利  11:30~・14:30~ 各30分
  • 「クローバー」によるライブコンサート 12:00~

参加者:9月23日(金曜日)
 麻宮騎亜・岩本佳浩・川石テツヤ・たくじ・
 津島直人・天神英貴・ときた洸一・とだ勝之・
 西川伸司・水落幸子
 (五十音順・敬称略)

参加者:9月24日(土曜日)
 今木商事・岩本佳浩・高山瑞穂・たくじ・
 津島直人・ときた洸一・とだ勝之・長月みそか
 (五十音順・敬称略)

 ※参加者・イベント内容は変更になる場合があります。

THE INTERVIEWS

twitterのタイムライン上で話題になっていた「THE INTERVIEWS」というサービスがとても興味深かったので、アカウントを取得してみました。 先日、僕もインタビューを受けたばかりですが、「機会があったら言いたいけれど、なかなか機会もなくて言い出せない自分のこと」というのは誰でもいろいろあるはずなので、このサービスはなかなかに面白いところをついてきたと思います。

誰からインタビューされたのか分からないのもよいですし、アカウントを取らなければ質問ができないというのが実に素晴らしい。 「別に聞かれたいことなんてないけど、質問はしたいからさ・・・」というツンデレな人にもよい口実になって、サービス自体のハードルを低くしていると思います。


そんなわけで、僕もアカウントとってしまったので・・・

 「別に聞かれたいことなんてないけど、
   聞きたかったら聞いてもいいんだよ?」

THE INTERVIEWS - 長月みそか

元気が出る絵 in いわて花巻(終了)

8月28日に岩手花巻空港で開催された東北チャリティイベント、「元気が出る絵with紙飛行機プロジェクトin岩手」は、無事に終了いたしました。今回も福島同様に紙飛行機教室とサイン会はありましたが、大喜利とミュージシャンによるライブはなく、そのかわりに畳よりも大きな模造紙に寄せ書き漫画をその場で描くというイベントが行われました。

今回、僕目当てのお客さんは少なかったので、主に似顔絵を描いたり裏方作業をしていたりしました。 麻宮騎亜先生のマネージャーさんと、うちのカミさんを 除けば漫画家のみなので、とにか自分たちで何とかしなくてはなりません。 ただ、漫画家が集まってるのが主旨なので、裏方ばかりもできないため、浮いた時 間は絵手紙などを描いていました。

前回の福島では、日帰りのとんぼ返りだったので、今回は一泊して岩手の自然を堪能してから帰ってきました。 銀河鉄道の夜のモデルにもなった釜石線で遠野へ足を伸ばし、「遠野ふるさと村」でのんびりしてきました。 この「遠野ふるさと村」ではカッパの絵を描いてきました。 どこかに飾ってくれてあるはずなので、もし行かれることがあったら探してみてください。

WACOMインタビュー

先日、ペンタブレットでご存じの方も多いWacomでインタビューを受けることになりまして、 その記事が公開されました。

ぷらちな 
Drawing with Wacom

第19回 長月みそかインタビュー

インタビューだけでなく、作画の様子を収めた動画もあがっています。 撮影をする予定だったにもかかわらず、何を描くかを決めて行かなかったのと、人に見られながら、待たれながらという状況だったので、やたらと緊張してしまいました。 物欲を刺激しないようにと、いままであえて触らないできた21インチCintiq(液晶タブレット)で初めて絵を描きました。 インタビュー内容は、今までにネット上で話したことがある内容も多いのですが、かなりボリュームのある内容をほんとうに上手にまとめていただけました。 もしご興味ありましたら、アクセスしてみてください。


イーハトーヴへ

6月末の福島に引き続き、8月28日に再び東北チャリティイベント 「元気が出る絵with紙飛行機プロジェクト」のため、岩手花巻空港に赴きます。 今回参加を表明している漫画家さんは 麻宮騎亜先生、今木商事先生、こうの史代先生、とだ勝之先生。 そして僕、長月みそかの5名となります。 9月下旬の仙台空港で、ひとまずのゴールとなるこのチャリティは、漫画家持ち回りの東北巡業で、僕は、福島・花巻・仙台に参加することになり、今回が二度目の参加となります。 今回もサイン会・紙飛行機教室等のイベントがあり、福島空港に飾られていた東北応援イラストも、山形空港を経て、今は会場となるいわて花巻空港に展示されていまして、先月、あらたに藤田和日郎先生ら12名を加え、圧巻の30枚となりました。 もし近場で、お時間が許すようでしたら是非遊びに来てください。 完全に有志漫画家による手作りイベントのため、会場の雰囲気、客足などに左右されてしまい、場合によってはグダグダになる可能性もありますが、そこはそこで楽しんでもらえたらと思います。

元気が出る絵 with 紙飛行機プロジェクト in いわて花巻 
2011年8月28日(日) 午前10時~午後2時30分
いわて花巻空港 ターミナルビル1階 到着ロビー

のぞむのぞみ出張連載開始

8月19日発売の月刊ヤングキング創刊2号に、「のぞむのぞみ」の第4話が16pで出張掲載されます。
今後チェンジHの休刊が明けるまでのあいだ3ヶ月ごとに掲載される予定です。 出張掲載のため今回から読み始める人も多いので、今回からでも大体わかるようなエピソードになっています。

「のぞむのぞみ」はTS(女装・性転換ジャンル)総合アンソロジー雑誌「チェンジH」で3話まで掲載された作品で、3話まではフルカラー掲載でしたが、今回はモノクロ掲載になっています。
今回の第4話も原稿はカラーで描いているので、今後の人気次第ではフルカラー単行本の可能性もあります。

【前回までのあらすじ】 

中 学1年生の野球少年、田尾のぞむは、コールド負けした試合の罰ゲームがきっかけで女装癖にめざめてしまう。 父親の男らしく育って欲しいという期待を裏切 れないことから女装に対する興味を捨てようと決意した矢先、突然何の前触れもなく女の子になってしまっていた・・・・。

Blogの移行

ブログサービスをFC2からBloggerに移行しました。
旧FC2ブログのログはこちらです

ONEHITWONDER (2007~2011.9@FC2)

元気が出る絵 in 福島 レポート

出不精も極まった「ヒキコモリ」の自分としては、福島日帰りですら海外旅行なみの青天の霹靂。 朝6時すぎに家を出て、上野駅から新幹線に。  新幹線など、中学校の修学旅行をの含めても3度目。 上野駅の新幹線乗り場手前から見る在来線がかっこよくてつい写真に撮ったりした。 途中すれ違った修学旅行の中学生よりも「おのぼりさん」のようだった。




新幹線の切符がちゃんと買えるか不安だったのだが、カミさんが手際よく買ってくれた。 こんな時僕は本当に頼りにならない。 売り場の上にある時計が面白いなと、またカメラをパチリ。



新幹線の切符も斜めにするとJRの文字がキラキラ光っておもしろい。
最近のコミケのチケットもこんなんだったっけ?



乗り込んだのはMAXやまびこ。
車窓から見えるのは、池袋からほとんど出たことのない僕にとっては、あまりに美しい日本の田園風景、緑の山々。 朝日が霞む東の山の端に見とれつつ駅弁を食べている間に郡山についた。 200km以上もあるのに一時間程度でついてしまうとは、新幹線ってなんて速いんだろうと思ったが、よくよく考えたら時速計算通り。 むしろ、郡山駅から空港までのバスのほうが長く感じた。



次の心配は、空港についてから会場がすぐに見つかるかだったが、これについては心配無用だった。 入り口の真正面にまちがいなくココというスペースが設けられていて、僕の絵も飾ってあった。



漫画家とその身内だけの、手作り感あふれるイベントだったので、設営やリハーサル、プログラムの作成などもすべて自分たちでまかなうため、開始1時間30分前には会場入りしたものの、1時間半で準備は間に合わず、かなりドタバタで始まった。 お子様主体のイベントかと思ったけれど、紙飛行機イベントは真上の2階で催されていたため、下階のサイン会場はそれぞれの作家さんのファンが多かった。 下の写真で、立ち上がってオロオロしている挙動不審な帽子が僕。



大喜利はどうなることかと思ったけれど、想像以上にとだ先生の仕切りが巧みで大盛況。
僕はよくも悪くも美味しいところを持っていけなかった。 たったの1分でネタを仕込める先輩作家さんたちに感服。 途中、歌丸・楽太郎だとか、お笑いマンガ道場を彷彿させるやりとりもあり、会場は大いに沸きました。



盛況とはいえ、4時間半の開催時間を埋め尽くせるほどの来客はなかったため、サイン会は一人何周でもできるという異例のものに。 時間いっぱいで3周してHR3人娘コンプリートしていった方などもいました。 サイン以外にも似顔絵を描くという看板を立てておいたら、たくさんのお子様連れのお客さんが立ち寄ってくれました。


終わってみれば、スタッフや作家さんの中には、忙しすぎて昼ごはんを食べそこねた人もいるほどの大成功でした。


参加された皆様ありがとうございます。

そして諸先生方とそのご家族とスタッフの方々。
あらためてお疲れさまでした。

元気が出る絵 in 福島

先日お伝えした、福島空港で催されるチャリティイベント「元気が出る絵with紙飛行機プロジェクト」に参加します。 6月25日に福島空港で催されるこのイベントは、よく飛ぶ紙飛行機の作り方教室、水島学司さんのライブ、そして漫画家によるサイン会とミニコーナー「漫画家大喜利」で構成されます。


2011年 6月25日(土)
10:30~15:30

福島空港 ターミナルビル1階

イベント内容
  • 紙飛行機教室  10:00~・13:00~
  • 漫画家サイン会 (大喜利を除く会期中)
  • 漫画家大喜利  11:30~・14:30~ 各30分
  • 水島学司によるライブコンサート 12:00~

参加者
 麻宮騎亜・岩本佳浩・こうの史代・ときた洸一
 とだ勝之・長月みそか 杜野亜希
(五十音順・敬称略)

チャリティ活動など

延期になっていた「デジタルまんが祭りinうつのみや」の「漫画で励まそう!プロジェクト」の開催日告知をすっかり忘れていましたが、さる5月28日土曜日に無事開催されました。
告知できなかったにも関わらず、自分が寄稿したポストカードも読者の方に手にしていただけたようで、貢献できたことを嬉しく思います。

今後の予定としましては、猪熊しのぶ先生の主催されるチャリティ同人誌「東日本大震災義援チャリティー同人誌企画」に賛同し、イラストを一枚寄稿させていただきました。



それと、とだ勝之先生の主催される「元気が出る絵with紙飛行機プロジェクト」が福島空港において始まっています。 自分も賛同させていただき、A1版のあんずのイラストが福島空港に掲示してありますので、もし福島空港に立ち寄ることがありましたら、探してみてください。 掲示期間は今のところ未定ということですが、6月25日にはそれに併せた紙飛行機イベントも開催されますので、まだしばらくは掲示されていると思います。

そして商業活動についてですが、震災以降の紙やインク不足の深刻さもあり、夏にはお目見えする予定だった少女素数3巻の発売は早くても秋以降になる見通しとなりました。
年内には出したいと思うのですが、まだ未定なので発売日が決まり次第またおって報告したいと思います。

「のぞむのぞみ」の次回掲載タイミングも現状ではまだ未定ですので、これについても続報をお待ちいただければと思います。

更新が稀なブログで申し訳ありません。
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それと、感想などいただけると泣くほど喜びますので、お気が向きましたら、左記のメールアドレス宛によろしくお願い致します。

東北地方太平洋沖地震

東北地方太平洋沖地震から1月あまりがたちました。
被災された方々には心からお見舞い申し上げます。
亡くなられたあまりにもの多くの方々にあらためてお悔やみ申しあげます。

東京に住み難をまぬがれた者として何が出来るかといえば出来ることは本当に少なく、個人的にはささやかながら生活に困らない程度の額面を義援金として送ることにしましたが、まがりなりにも漫画家として人様に絵を見てもらうことを生業としていますので、チャリティにも参加させていただくことにしました。

・goo募金「がんばろう!日本」に壁紙を寄稿させていただきましたので、是非ご参加いただけると幸いです。

・コジマさんの開催する「デジタルまんが祭りinうつのみや」の「漫画で励まそう!プロジェクト」にも、手描きイラストのポストカードをオークション用に寄稿しました。

こちらはまだ会期未定なのですが、よろしくお願い致します。

被災地の東北にも僕の作品を愛読してくれたファンの方がいらっしゃることと思います。 是非とも苦難に負けず頑張ってください。
皆様が日常をいち早く取り戻されますよう心から祈り、応援しています。